単語から、言葉から、生み出される・・・それが物語。。

二次作品を中心とした、詩やSS(と言っていいのか分からないほど短いもの)、会話集を載せていきたいと思います。
基本的に散文詩やフレーズが多いです。
あと描写なしの会話だけの文とか。
ちゃんとした(?)小説はサイト『蒼流夜音』で公開してますので、よろしければいらっしゃって下さいね。

プロフィールのところにこのブログの簡単な説明がありますので、よければご覧下さい。
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2008年弥子誕【ヒヤコ】
「もう明日だってのになんで決まらないんだ・・・。」
三月。旧暦で言えば既に春であるはずだが初旬はまだまだ寒くて──もちろん一月や二月に比べると少しは暖かいのだが──それが東京ならなおさらだ。
そんな季節のちょうど境とも言える三月九日。
匪口はショッピング街を一人でふらふらしていた。
忙しい仕事の合間を縫って街に繰り出しているのだ、もちろん優雅にウィンドウショッピングと言う訳ではない。
「食い物・・・、なら喜ぶのは喜ぶんだろうけど、なんか違うよなあ。」
この一週間、匪口は暇さえあれば街へ繰り出し愛しい彼女のためのプレゼント探しに時間を当てて来たのだが、まず何を買っていいのか分からない。
そもそも他人に心から愛されると言う経験が匪口は明らかに不足していた。生まれた時こそ望まれて生を受け、愛されていたと言う可能性も無くはない。だが、少なくとも自我が芽生え始めた頃には子供に向けられるべき両親の愛のベクトルはもはや現実に向いてはいなかったのだ。
つまり、誰かのために誕生日プレゼントを買うと言う経験が匪口にはほとんどなかった。そんな気持ちをいつの日か忘れていったからだ。でもそんな気持ちを思い出させてくれたのが弥子・・・そう、匪口の彼女であり誕生日プレゼントの送り相手なのだ。
「桂木の喜びそうなもの──食い物以外で──か。マージで何にしよ・・・。」
思わず首を傾げて頭をかいたその時。
「これ・・・!」
気が付いたら匪口は自身の視線の先にある商品が飾ってある店に歩みを進めていた。



そして三月十日当日。刑事に有名探偵と言う肩書きの二人は、二人と同じ年代の男女のようにそう多くデート出来る訳ではない。
けれど二人は何とかしてデートの時間を作っていたしましてや今日は弥子の誕生日。デートをしないはずがない。
「桂木、あのさ・・・、これ。」
デートも佳境に入り、頬を染め、視線をあらぬ方向に向けながら匪口がおもむろに弥子に差し出したのはもちろん彼女への誕生日プレゼント。
「わぁっ!・・・開けていいですか?」
「あ、ああ・・・。」
可愛らしい包装紙から出て来たのは、これまた可愛らしいピンクの花のネックレス。
「何買っていいか分かんなかったんだけど、さ・・・。何となく目に入って、そしたらその瞬間、それを身に付けてる桂木が頭に浮かんで来て・・・、って俺なに言ってんだ!?」
いつもの飄々とした態度からは考えられないくらい、今の匪口は真っ赤で慌てていて。
そんな匪口が弥子には可愛かった。素敵だった。・・・愛しかった。
「ねぇ、匪口さん。誕生日プレゼントを選ぶ時に何が一番大切か知ってますか?」
ネックレスを付けながら弥子はそう尋ねる。
「?」
「『相手が喜んでくれるかな』とか『相手はどんなものが似合うかな』とか、・・・相手のことを想って、愛しい相手のために買うものを悩む、そんな時間が一番大切なんですよ。──ってあれ、なかなか止まらない・・・。」
匪口は無言でネックレスを止めようと四苦八苦してる弥子の手からネックレスを取り、それを止めた後・・・そのまま弥子を抱きしめた。
「かつらぎ・・・。」
匪口の声はやや掠れていた。
「来年もまた・・・、買うから、プレゼント。」
「はい。」
弥子は匪口を抱きしめ返しにっこりと笑って言った。
「来年もまた、私のために悩んで下さいね?私も匪口さんのために、悩みますから・・・。」
Happy Birth Day To Yako !!!
---
今日は弥子ちゃん(そしてネウロ)の誕生日だと言うことを唐突に思い出して即席で書いたものです。最近めっきり話を書いてなかったのでリハビリも兼ねて。
いや〜、やっぱり小説はパソコンで書く方が書き易いですね!(少なくとも私は。)
何が書きたかったのかイマイチ分かりませんが、とりあえず誰かのためを想ってプレゼントを選ぶのは素敵だよね、って言う。実際は予算とかそう言うのを気にしつつ選んじゃいますが、相手を想うからこそ何を買うか悩む時間こそ愛しいよね!
しかしこの話って匪口が精神的に弱くて弥子ちゃんが少し大人な感じ。まあ私の話によって若干キャラが違うなんていつものことだけどね!(爆)
まあ話もあとがきもぐだぐだですが、とりあえず誕生日おめでとう!!
20080310 朝凪薫理
| ネウロ | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑PAGE TOP
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